インド修行2期 18話
ライブのことで落ち込んで、結局よく眠れなかった。
この世の終わりのような顔でレッスンに行くと、、、
チョ「何をそんなに落ち込んでるんだ?昨日のきゅうりの演奏は良かったぞ!!」
き「はぁ、、、」
チョ「たった3日前に教えたフレーズで、ソロもバッチリ決めたじゃないか!?たった一年でそんな事ができるなんて、俺の期待以上の事だぞ!?アンビリバボーだ!!」
き「はぁ、、、」
チョ「一体どうしたんだ!?」
き「確かにソロはうまくできました。でも、良いライブはできなかった」
チョ「、、、、。昨日はどんなライブだった?」
き「なんか発表会みたいな感じになってしまいました。エモーションがなかった。なんか、めっちゃ恥ずかしいライブでした」
チョ「思い切って演奏できなかったのか?」
き「集中もしてたし、気持ちも高まってました。でも、エモーションは感じなかった」
チョ「楽しめたのか?」
き「楽しめてないです。と言うか、いつも楽しんでないです。ミスをしないように、きちんと演奏できるように、2人の演奏を邪魔しないようにするのに必死です」
チョ「きゅうり。俺はそんなことを考えながら演奏したことはない。そういう気持ちでは、巨匠の伴奏をしたり、ザーキル・フセインの前で演奏することはできない。誰と共演しようが、誰が見ていようが、そんなことは関係ない。音楽は、誰のものでもない。ましてや、勝負でもないし、そこに勝ち負けもない」
き「でも、良い音楽をするためにはミスは許されないし、、、、」
チョ「それじゃダメなんだ!!ミスなんか恐れるな!!そんな事を考えていたら、いつまでもエモーションを解放できないぞ!!」
き「じゃあ、どうすればいいんですか!?」
チョ「思いっきり演奏して、もしミスをしたら、そのミスを超えるぐらいの演奏をしたら良いだけだろう!!」
き「エッ!!!」
チョ「全力でぶつかって!!ぶつかって!!ぶつかり続けるしかないだろう!!」
き「ウッ!!!!!」
チョ「うまくやろう、、ミスしないようにやろう、、、そんな事を考える余裕なんか無いはずだろう!!?」
き「ハッ!!!!!」
チョ「何をそんなに恐れる必要があるんだ?音楽を楽しめ!!ただただ、純粋に楽しめ!!」
き「泣、、、、」
チョ「うまくバランス取ろうとするな!小さくまとまるな!そんなのはミュージシャンの生き方ではない!」
き「号泣、、、、」
チョ「良いミュージシャンになりたいならミュージシャンとして生きろ!そうでないなら何か他の仕事を探せ!」
き「涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、涙、、、」
チョ「よし、今日も新しいフレーズやるぞ!!!!」