インド修行2期 21話
レオ先輩「きゅうり!!めっちゃあかんで!!そこ、めっちゃあかんとこやん!!ママーっっ!!ここめっちゃあかんとこやんな!!?」
き「あかん、あかんって、いったい何が、、、?」
レ「そのホテルから200mぐらい行ったエリア、、、デリーで有数の危険地域やで!!」
き「、?、、、、?、、、、?、、、、、」
今日でインド合宿生活も終了、明日から独身インド生活だ。
馬鹿オリモトは先日帰国、ダイキチさんは今晩帰国、元シタールヤンキーYo君は明日のフェスに向け、俺よりも一足先に師匠と共にコルカタへ移動する。
昨晩、レオ先輩の家で食事会を開いてくれ、楽しい時間を過ごした、、、
その席でのこと、、、
レオ先輩「きゅうり、明日から1人だけど、どこに泊まるの?もし、決まってないなら、ウチのベランダに泊まっても良いよ!!猫と一緒に、、、フフフフゥ~ww」と、いつものかわいい冗談、、
き「もう、チョーさんに、ホテルは手配してもらったよ。。」
レ「あ、そうなの?残念、、で、どこ?」
き「チョーさんの家の近くの、ドゥワルカという、、」
レ「え??」
き「ドゥワルカという、ド、ドワルカ、、?」
レ「え?、、、、えっ?、、、えっっっ???、、、Dwarka!!!?」
ドワルカは、東京でいえば八王子や立川みたいな場所で、ものすごく広大な地域に、インドらしく何万~何十万という人がギュウギュウになって住んでいる超巨大住宅地だ。
でも、昭和30年代のように地方から多くの人が移住し、中には、無法地帯になってしまってる地区もあるという話。
き「え、、、?でも、この前、行った時は、別に普通の、、」
レ「車に乗ってるだけじゃ分からんねん!!あの網目のように入り組んだ小道、、、気がついたら、危険エリアに入ってんねん!!地元の人は、分かってるから絶対行かへんけど、きゅうりなんか、普通に歩ってたら、迷って気がついた時には、戻れへんようになってるで!!」
き「え、、?そ、そんな??でも、、ガンジーの非暴力思想が行き届いたインドだし。危ないって言っても、ちょっと小銭をすられるぐらいでは、、、?」
レ「甘いっ!!甘すぎるっ!救いようのない甘ちゃんやっ!!!」
き「、、、、」
レ「強盗事件なんかしょっ中やで!!」
き「えっっ!!!??」
レ「いっつもニュースになっとるもん!!」
き「!!!??い、、いや、、、でも、、強盗なら最悪お金を渡せば、、、」
レ「あっ!!?そう言えば、確か誘拐事件もあったで!!」
き「誘拐!!?でも、誘拐なんて、金持ちの子供とかじゃないと、しても意味ないのでは!!?」
レ「確かに。ちょっと調べてみるわ!!」
スマホを巧みに操り、ニュースを探すレオ先輩、、、
レ「あ、あった!!これや!!これや!!」
き「な、なんて、書いてありますか!?」
レ「えっと、、先日の誘拐殺人事件、、、被害者は33歳男性のドライバー、、、目的は食用、、、」
き「え?、、えっ!!?、、、エーーーーッッッ!!!!!しょ!食用!?!?!?!?」
レ「あ、、あと、、野犬もめっちゃ多い地域だから、、噛まれないように気をつけてね、、、」
き「、、、、、、、」
いきなりドン底の気持ちで現在パッキング中です、、、
しかも、明日は先日「テメェ!モタモタすんな!!!」と、一喝された恐怖の大王「Ut・シュジャート・カーン」と
「チョーさん」のお付きでコルカタまで行かねばならない、、、
先ほど「もう、、コワイ~ぃ、、ドキドキする~ぅ、、胃が痛い~ぃ」と言いながら、元ヤン・シタールYo君は、空港に向かった、、、
もう数時間で、ダイキチさんも空港に向かう、、、
ドン底に落ち込んだまま、今晩、ドワルカで1人、、
そして明日は、あの「恐怖の大王」と再会、、、です。