タブラ奏者きゅうりの修行日記

毎年訪れるインド、日本他諸外国での活動。師匠チョーさんとの涙あり笑いありの修行日記です。

師匠タブラ奏者チョーさん感動秘話②

医者の息子として生まれ、エリート街道 を歩んでいたチョーさん。タブラへの情熱、音楽家になる夢を諦める事ができず、親の反対を押し切り、全てを捨て、 勘当同然・無一文で、故郷コルカタを離 れ、デリーに移住。

 

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タブラ奏者として、成功を勝ち取るための奮闘が始まります!!!

毎日、寝る間も惜しんで練習に練習を重ね、自分のスタイルを模索する。

インド古典といっても、1000年前の 演奏をそのままやってるのではないので す。それは、インド古典の真髄の真髄に 「即興」という重要なテーマがあるからです!!これについては、また書きます!

そして、頼まれた演奏は全て引き受け、全身全霊をかけて臨む。

でも、なかなか収入には結びつかな い、、、四畳半での極貧生活が続きます。

分かっていたつもりだったけれど、 現実は想像以上に厳しいものでした。

インド古典音楽の世界、生き残れるの は、至高の音を求め、絶える事のない情 熱を燃やし続けられるものだけ。目を釘 付けにする超絶技巧、縦横無尽に変化するフレーズに即座に反応する音楽的センス、一瞬で観衆を虜にするパフォーマンス、、、。

この世界で成功への礎を築いていけるのは、神に選ばれたかのような極々少数の人間だけ。

しかも、デリーは、昔、ムガル王朝で色々華やかだったけれど、今は、ちょっ と冷めた大都会、、、音楽も、コルカタ やムンバイほどギラギラに盛んな訳ではない。

さらに、デリーでは、昔の風習が未だに残り、無料コンサートが一般的。お金持ちや企業がスポンサーにならないとギャラなど出ない。

つまり、デリーでは演奏家に人気が出て、スポンサーから仕事をもらえるようにならないと、音楽で稼ぐ糸口は見いだせない。

なぜ、チョーさんは、タゴールを生み出 せるくらい文化的で、音楽も盛んで、世 界的に活躍するミュージシャンも沢山住 んでるコルカタを離れて、チャンスの少な いデリーで勝負しようと思ったのだろう。

チョーさんは言います。

「テクニックだけなら、すごいタブラ奏者は沢山いる。でも俺の演奏スタイルは、バカテク・マシーン系タブラではなくて、音楽に寄り添いながら聴かせる叙情派・純情系タブラなんだ。だから、コルカタでそういうテクニック争いや知識や理屈の競い合いをするより、もっと音楽的にやっていきたかったんだ」

「しかも、ムンバイや地元コルカタでは、タブラの仕事をもらうにも、ものすごい競争率で、さらに、強力なコネや政治力も必要になってくる。そういう音楽以外の事も沢山しないといけない」

「でも、ここデリーなら、バカテク・マシーンでなくても、強力なコネや政治力 がなくても、ゼロからやっていけると思 った。真っ直ぐに音楽と向き合って行けると思ったんだ」

音楽に、タブラに、純粋に向き合い続けるチョーさんの姿勢。それが、少しずつ人々の目に留まるようになり

そして奇跡が起きる!!!

続く

 

<アルナングシュ・チョウドリィ来日公演>
6月2日(土)18:00:錦糸町:SASAYA CAFE
6月6日(水)19:00:早稲田:The Concert of Tokyo Concerts
6月8日(金)18:30:吉祥寺:武蔵野公会堂
6月9日(土)17:00:大磯:今古今

公演の詳細・ご予約はオフィシャルサイトorきゅうりまで>
http://kyuri-tabla.wixsite.com/japantour
タブラきゅうりで検索できます

J-WAVEラジオ出演中>
サラーム海上「ORIENTAL MUSIC SHOW」
http://www.j-wave.co.jp/original/dc3/

5月25日(金)ヨシダダイキチ×岡部洋一(ROVOetc)×きゅうり@下北沢サーカス
https://www.facebook.com/events/199443350673206

5月26日(土)インド音楽を理屈抜きで楽しむためのレクチャー&ライブ
ヨシダダイキチ×きゅうり

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