タブラ奏者きゅうりの修行日記

毎年訪れるインド、日本他諸外国での活動。師匠チョーさんとの涙あり笑いありの修行日記です。

師匠タブラ奏者チョーさん感動秘話⑤

突然の電話から、翌朝、目が覚めても、意識がはっきりしない。 Ut・シュジャート・カーンから、まさかの演奏依頼の電話。 まだ信じられない。。。

インド音楽好きの方であれば、この名前を知らないはずはないだろう。

Ud・シュジャート・カーンと言えば、今のシタール界の頂点に君臨するシタール奏者。「シタールの太陽」と呼ばれた天才的なシタール奏者を父に持つ、有名なシタールの流派の7代目。グラミー賞ノミネート多数、そしてロイヤル・フェスティバ ル・ホールやロイヤル・アルバート・ホールなど、世界中の名だたるコンサートホールで公演し、名実共に世界の最前線で活躍する「シタール大王」つまり「最強のシタール奏者」である。

 

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ダイキチさんでも、シタール大王の前では相当ビビってる。

今年のインドでダイキチさんは「12年間、シタール大王に挑み続けてきて、今回のインド修行は、かなりイケた!と思った瞬間、目の前の霧が晴れて、そしたら、エベレストほどもある次の壁が見えてしまった」と、チョーさんに話していた。

ダイキチさんとチョーさんが出会ったのは、12年前、、チョーさんがシタール大王と活動し始めた時期、その当時のチョーさんは、今よりも、もっともっと、情熱に溢れ、大爆発しそうなエネルギーに溢れていたそうだ。

そのチョーさん、起き掛けの意識がはっきりしない頭で、、、
シタール大王から無名のタブラ奏者の俺に演奏の依頼なんて、、、いやっ、これは一生に一度あるかないかの奇跡だ!ずっと、ずっと、待ち望んでいたチャンスなんだ!」

さらに大きく燃え上がるチョーさんの情熱!!

この時の事をチョーさんは語る。
「あの時のコンサートの事は、今でも昨日の事のように覚えている。カーン・サーブ(シタール大王)はライブのためにリハをしない。つまり、ぶっつけ本番だったんだ。初めてのUt・シュジャート・カーンの伴奏だってのに、リハをさせてもらえなかったんだ。
だから、本番当日まで、俺は、カーン・サーブの演奏の録音を聴きまくり、カー ン・サーブのスタイルを、体に染み込ませたんだ!
そして、本番でも、カーン・サーブの音、それこそ一つ一つの小さなニュアンスま で全部聴いて、全力でカーン・サーブの演奏のサポートをしたんだ。そして、タブラソロでも、それまで試行錯誤してきた自分のスタイルを、全力で演奏した。ソロが終わった後、わぁっと拍手が起こり、しばらく鳴り止まなかったのを覚えているよ」

 

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こうして、コネも政治力もなく、貧乏四畳半の部屋で、一人、自分の音を探求していたチョーさんの大躍進が始まる!!

続く

 

<アルナングシュ・チョウドリィ来日公演>
6月2日(土)18:00:錦糸町:SASAYA CAFE
6月6日(水)19:00:早稲田:The Concert of Tokyo Concerts
6月8日(金)18:30:吉祥寺:武蔵野公会堂
6月9日(土)17:00:大磯:今古今

公演の詳細・ご予約はオフィシャルサイトorきゅうりまで>
http://kyuri-tabla.wixsite.com/japantour
タブラきゅうりで検索できます

J-WAVEラジオ出演中>
サラーム海上「ORIENTAL MUSIC SHOW」
http://www.j-wave.co.jp/original/dc3/

5月25日(金)ヨシダダイキチ×岡部洋一(ROVOetc)×きゅうり@下北沢サーカス
https://www.facebook.com/events/199443350673206

5月26日(土)インド音楽を理屈抜きで楽しむためのレクチャー&ライブ
ヨシダダイキチ×きゅうり

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