インド修行2期 5話
明日から美しいケララを離れ、喧騒と排気ガスの大都会デリーに入ります。1ヶ月間、チョーさんからみっちりタブラを学び、さらにライブもし、多くの巨匠のライブも見に行く、、
今日は大晦日だし、今年一年を振り返ろうと思ったけれど、明日からの事で頭がいっぱいでとても出来そうにない。
なので、今回のインドでの具体的な課題として、今まで習ったフレーズに目標のテンポを定めた。これがクリアできれば、大きな壁を超えられる。
次のステージに行ける!!
でもそれは、とても一ヶ月たらずで達成できるような内容ではない。
分かっているけれど、そのぐらいのペースでやらないと間に合わない!!
20歳で入社して30歳過ぎまで10年サラリーマンをやった。音楽に没頭できるようになったのは、それを辞めた2年前から。
とても大切な時期を仕事に費やしたのは、ミュージシャンとしてはかなり致命的だという事は分かっている。
「音楽への道を選択できない環境だった」
と、どれだけ自分を説得しても、
「もっと早くから音楽の教養を養えればよかった」
「もっと早く仕事を辞める事ができていれば、、」
うまくいかない時、どうしてもそういう気持ちになってしまうし、周りの人にも言われる事がある。
だけれど、、、!!
音楽に没頭できない環境にいて貯め続けた、10年分のフラストレーションは誰にも負けない!!
このフラストレーションをニトロ燃料のように爆発させて、これからの10年を倍以上のスピードで突っ張るしかない!!
過去を後悔する時間も、振り返る時間ももったいない!!
思い通りの人生なんかない!!
前を向いて突き進んでいくしかない!!
30歳過ぎてからプロのミュージシャンを目指すなど、ほとんど絶望的なのは分かってる。
でも、挑戦できる所までは挑戦します!!